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春、わらびと同時期に、しかも同じような場所に１５ｃｍほどの芽を出す。この芽は、いかにも可愛く、美味しそうに見える。しかし、同じ芽出しをするユリ科の植物は多い。ナルコユリ・ホウチャクソウ・チゴユリはよく似た芽出しをするので区別が難しく、花を待たなくては正確にわからない。アマドコロとナルコユリは食用の山菜。ホウチャクソウとチゴユリは有毒。花を待たずに確かめる一番の早道は根。アマドコロとナルコユリの根は根茎になっていて、やや太めの根茎が横にはっている。この根茎は甘みを持っていることからアマドコロという和名がついたという。ホウチャクソウやチゴユリの根は、太くならずにごく普通の根なのでわかる。また、アマドコロの花はスズランを思わせる可憐な花で、花瓶に飾って見るのもよい。
食用にするのは若芽。生でてんぷらや卵とじ、ゆでておひたしやあえものにすると美味しい。