出血多量？の大型コチ

１９９６，１０，１１

　ホームグランド、千束島でのぶっこみ釣りでのこと。夜明け頃、キスのアタリがきた。ぶっこみなので、大物なら竿を倒すはずだと、キスのアタリをそのまま放置した。（よくやってしまう行為。これでいくつもの大失敗や大成功があり、一概にどっちともいえない。）そのままいくらたっても変化がないので、合わせてみるとびっくり。大物の引きだ。重量感といい、引きといい、投げ竿が大きくしなり、たまらない。

　手前まで順調に巻けるので、鯛ではなさそうだ。海面に姿を見せたのは、今までにない大きなコチだった。（そのときは一瞬サメかと思った。）こういうときに限ってタモがない。仕方がないので、また抜き上げることにしたのだが、さすがに重く暴れるので、磯の波打ち際に落ちてしまった。危ない！せっかくの大物に逃げられてしまう。すっとんでいって、足（スパイク）で踏んでみたが、効き目がなく、波がきてあわや幻のコチになってしまうという寸前、手で押さえこんで、抱きかかえた。

　磯にあげてみると、コチが大量の出血をしている。さっきスパイクで踏んづけたからだなと思った。タオルでふきとっているとき、よく見るとなんと自分の手から血がたれているではないか。手を見て驚いた。そこらじゅうが切れている。コチの頭のとげにやられたらしい。一カ所は重傷で、パカッと開いている。ぬった方がいいくらいの深さだ。

　この傷、結構治るまで日にちがかかった。仕方ないですね、５５ｃｍのコチと引き替えじゃ。

　この日は、ぶっこみに黒鯛・真鯛という黒赤の鯛もきた。いい日だったな。（最近はとんとない。）

　釣り雑記帳に戻る