クロダイ
上越地方の磯・堤防釣りの一番の人気ターゲットといえば、勿論この黒鯛だ。チン・カイズ・クロダイと成長の度合いによって名前が変わる。チヌと呼ぶ地域もある。昔から人々に親しまれてきた近海の王者だ。釣りあげた時の、ピーンとはった背鰭、いぶし銀の鱗、精悍な面構え、どれをとっても釣り人を魅了してやまない。
産卵期は５月から６月で、浅い海藻の多い沿岸にのっ込んでくる。大きくなるとメスに性転換することでも知られている。大きなメスが、小さなオスを求めて沿岸にくることになる。産卵が終わると少しずつ沖に落ちて行くが、幼魚は磯や堤防周りにとどまる。従って、釣りのピークは産卵で浅場にのっ込んでくる５・６月と、落ち前の晩秋から初冬の２期になる。
釣り方も様々で、昔から黒鯛をしとめるために、いろんな釣法が考えられてきた。上越地方では、ウキフカセ・落とし込み・前打ち・ダンゴの４釣法が中心。ぶっ込みにも適したポイントが、何カ所かある。
刺身がうまく、血抜きをしっかりし、低温で持ち帰ると味は落ちない。氷水にくぐらせた、あらいもたいへん美味。
釣り期：４月下旬から翌１月
釣り方：ウキフカセ釣り・落とし込み釣り・前打ち・ダンゴ釣り・ぶっ込み釣り・スイカ釣り
えさ：オキアミ・エビ類・貝類・カニ類・ユムシ・イソメ類・ザリガニ・スイカなど
主な釣り場：どこでも釣れる