岩魚や山女魚は、炭火で塩焼きが一番うまい。ただし、尺物は向かない。２０ｃｍ〜２５ｃｍ級の中型が合っている。キープすれすれのサイズは、岩魚なら唐揚げ、山女魚なら天ぷらがいい。
（１）河原やいろりばたでのいろり焼き
１，下処理した魚の腹に塩を多目にふる。これは、腹の中の水分を取る役目をする。ひれには化粧塩(けしょうじお)をする。化粧塩(けしょうじお)は、火でひれが焦げ落ちるのを防ぐ。さらに体側に塩をふる。
２， 下処理した魚の口から串をさす。このとき串は先（とがった方）ではなく、尻の方から入れる。串は、尾びれまで入れとめる。
３，火のわき（遠火になるように）に串の先をさす。
４，片面をしっかり焼き、反対にする。
５，もう片面も焼き上がったら出来上がり。
（２）炭火焼
おどり串を打たなくてもいい。
１，炭が十分おこってから、網をのせ、網が十分焼けるまで待つ。
２，下処理した魚の腹に塩を多目にふり、ひれに化粧塩(けしょうじお)をし、体側に塩をふる。
３，おどり串を打つ。
４，表面（串の出てない方）をしっかり焼きます。十分焼けないうちに、返すと身がこわれてしまいます。返す頃合いは、魚から汁がたれなくなったころです。
５，裏面も同じようにしっかり焼いて出来上がりです。
６，串を回しながら抜き、皿に移し出来上がりです。レモンをそえると格別です。
自分で焼いた皿へ。格別の味を楽しめます。
※おどり串の打ち方
１，魚の頭を下、腹を手のひら側に持ち、左あごの下に串を打ちます。
２，むなびれの後方に抜きます。
３，いったん出た串を体側中央部に打ちます。
４，中骨をぬう感じで、中骨の裏を通し、尾びれの手前に抜きます。串は、表面には出さないようにします。
（５，串がぬけないように、横串を打つこともあります。）
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